成約事例

お客様の声 Vol.04

【建築業】M&Aで後継者不足を解決し、従業員の雇用を守った成約事例

2代目として建築業を承継された星野様。長年運営されていらっしゃいましたが、後継者不足をご理由にM&Aを選択されました。経営時のお悩みや譲渡後の心情についてお話をお伺いいたしました。

インタビュアー

ブティックス株式会社 鞠子

【鞠子】事業をお父様から承継されるまでの経緯をお教えください。

【星野様】大学卒業後、メーカーで10年間マーケティング・宣伝・販促・営業の仕事をしておりました。
10年経ち、家族もでき33歳になろうとしていた時に世の中はバブル景気で実家の工務店の経営も上向きでした。
いろいろな要素はあったのですが、自分が経営をしてみたいという思いがあり、会社を辞めて家業を継ごうと決めました。

お客様の声

【鞠子】メーカーから建設業と、全く違った業種で経営するのは大変ではなかったですか?

【星野様】会社を辞めてから33才で建築の専門学校の夜間部と研究科に行き、2年半ほど仕事をしながら今まで経験したことがないほど必死に勉強して卒業しました。
その勢いで資格も取得しましたが、自分の人生の中でその時頑張って取った建築士や施工管理士などといった国家資格は、自分自身に自信を持たせてくれました。
30代半ばで、身近にはあったけど思いもかけず建築の世界に入りましたが、父親の経営する工務店で融通はきくので、学校に行くこともでき恵まれた環境にあったのだと思っております。

【鞠子】お父様から承継されて2代目社長として経営していく中での苦労や悩みはございましたか?

【星野様】父は宮大工の棟梁としての経験をもって工務店を営んでおり、経験や職人としての腕や見識に惹かれて棟梁と呼ばれて部下がついてきていました。私は同じタイプではないので父親みたいにはなれないのはわかっておりました。
ただ私としては前の会社を辞める際の理由は、経営をしてみたいという事でした。それができる環境が自分にとっては家業の工務店だったという事が第一にあったと思います。

【鞠子】会社の運営の資金繰りは大変でしたか?

【星野様】建築業界は年間で言えばそれほどの件数はないですが、1件当たりの金額が大きいです。
しかし、毎年平均すると金額にばらつきがあるので、その年の状況に対応していかないといけないです。大きい分、取れればいいが、取れないと一気に売り上げも下がってしまう。毎年不安を感じていました。
ある程度安定した仕事の取り方が出来ないかと考え、ここ10年ほどでようやくその柱になりうるものが確立出来てきました。
一つは公共工事。もう一つは民間のリフォームで、安定した状況になってきました。

お客様の声

【鞠子】弊社からのアプローチはお電話でしたが、弊社に決めていただいた理由はなんでしょうか?

【星野様】ちょうど「動かないと!」と思っていたタイミングでお電話をいただきました。
子供や、社員に継がせると考えると、長期借入金や個人的な貸付金といった負債があり、後継者として継いでもらったら負債も背負わせることになってしまいます。そういうことは背負わせず仕事だけ背負ってもらうという事は出来ないので、やはりM&Aが現実的だと思いました。
電話では御社以外にも3社ほどお話していましたが、一番レスポンスが早くてすぐ会社にも来ていただけたのがブティックスさんでした。お話しする中で、最初にお話を聞けたという事と、こういったこともご縁なので御社とお話を進めていけたらと思いました。

【鞠子】当初のイメージより、実際にお相手の方とご面談されてから前向きにご検討いただいてからが非常にスピーディーでしたが、お相手を決められた決め手は何でしょうか?

【星野様】お相手の社長と会ってお話させていただき、直感というか、信用できる方だと感じました。それに尽きます。
自分としてはM&Aなど何かアクションを起こさないと!と思ったときに、残された時間の中でどのように進めていくかを考えていました。最初にお話をした方ではあったのですが、これも縁なのかなと感じました。決断の理由は、お相手の会社というよりは社長の人柄が一番です。
幸いなことに今期は利益があり、いい決算をもってお世話になる方が相手に対して印象もいいだろうと思い決断しました。

【鞠子】面談から譲渡決断まで早かったという印象ですが、決断から実行まで不安はなかったですか?

【星野様】不安はありませんでした。逆に自分が背負う銀行からの借り入れなど、今まであまりにも楽観的で怖いもの知らずで、よくやってきたなと実感しました。
従業員たちが、そのまま働き続けられる環境を残すことができ、父親が興した会社を倒産という形ではなく続けていく事ができるのであれば、それ以上望む事はないです。
自分にとっては一番いい結果になると思いました。
そうとなれば、早く出来ることをやっていこうと思いました。

【鞠子】星野社長は残られて引継ぎが始まりますが、心持ちは変わりましたか?

【星野様】随分変わりました。自分では自覚していませんでしたが、心のどこかでいったいどうなるのかと底知れぬ不安はあったのが、方向が見えてきました。
幸いなことに、いい条件で自分がこの会社に残って働き続ける事が望まれています。
仕事を続けられることは、経済的なことだけではなく、生きていく上でのモチベーションになります。

【鞠子】経営権を譲渡されて今後やっていきたいことはありますか?

【星野様】私は一人で旅するのが趣味ですので、それを今後も出来ると嬉しいです。

【鞠子】これから会社の譲渡を検討される方へのアドバイスやメッセージをいただけますか?

【星野様】自分はブティックスさん、営業の鞠子さんと出会えたことがラッキーだったと思います。
M&Aは損得で考える部分は当然ありますが、このM&Aがなかったらどうなっていただろうと考えた時に、M&Aなしにはこの会社は生き残れなかっただろうなと思います。条件以前に、成すべき事を成すがままするのが、経営者としての務めだと思います。
売り上げ1億円未満の企業や従業員2,3人しかいない企業は、そもそもM&Aできないと思い込んでいるかもしれません。
自分のところは、建設業の許可がある建設業として、まじめにやってきた歴史があり、実績もあります。お得意様があって、評価いただける仕事をしてきた事は裏切らないと感じました。
商売を長年地道にやられていたところには、培った信用があり、いざとなった時にそれがどうしても欲しいという方も必ずいます。
そういうところにM&Aが成立するのだろうなと思います。

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